ドパリカはじめての化学出典・範囲

酸化・還元の入門

酸化剤なのに
還元されるのはなぜ?

「剤」は、相手への働きの名前。
自分がどう変わるかと分けて考えよう。

記号の意味から読み、ゲームで試し、別の反応で理由を確かめます。時間制限はありません。

電子を渡す自分は酸化還元剤
電子を受け取る自分は還元酸化剤
「自分の変化」と「相手への働き」の関係を、次から図でたどろう。

まずは記号から

右上の「2+」は何?

Znは亜鉛。Zn²⁺は、プラス2の電荷を持つ亜鉛イオンです。

e⁻は電子。1個を−1と数えます。金属のZnの電荷は0。マイナスの電子を失うと、プラス側へ変わります。

Zn²⁺

Zn:亜鉛
右上の2+:イオンの電荷

「2Zn」は亜鉛が2個分という意味。右上の電荷とは読み分けます。

亜鉛と銅イオンを例に

電子を渡すと「酸化」

Znから電子が2個離れるとZn²⁺になります。電子を失う変化を酸化と呼びます。

下のボタンで反応前・後を比べよう。丸は受け渡す電子2個だけを表示。数は電荷です。

Zn電荷 0

● ● e⁻ 2個を持つ側

0 − (−2) = +2 になるか確かめよう。

電子を受け取る相手

受け取ると「還元」

銅イオンCu²⁺は、Znが渡した電子を2個受け取り、金属のCuになります。これが還元です。

酸化と還元は同時に起こります。渡す電子と受け取る電子は同じ数です。

Zn → Zn²⁺電子を2個渡す
Cu²⁺ → Cu電子を2個受け取る

Zn から Cu²⁺ へ 2e⁻ →

Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu

電荷の計算:+2 + (−2) = 0
電子の流れの模式図です。

最初の疑問に答えよう

「剤」は相手への働き

Cu²⁺は電子を受け取り、相手のZnを酸化させます。だから酸化剤。自分は還元されます。

Znは電子を渡し、相手のCu²⁺を還元させます。だから還元剤。自分は酸化されます。

Zn相手を還元還元剤
Cu²⁺相手を酸化酸化剤
物質名を丸暗記せず、この反応で「誰に電子を渡すか」を見ます。

式の電子は、両側で同じ数

電子を含む、一方の変化が半反応式。右のe⁻は渡す、左のe⁻は受け取る電子です。

両側とも2個。足すと2e⁻が消え、全体の式になります。

Zn → Zn²⁺ + 2e⁻酸化:電子を渡す

Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu還元:電子を受け取る

Zn + Cu²⁺ → Zn²⁺ + Cu

電子の数が違えば、式全体を何倍かしてそろえます。

2 / 3 ゲームで実践

自分で見分けよう

反応前→後の電荷から、電子の行き先を予想。答えを選び「確かめる」で図と式を比べます。

5ステージ・時間制限なし。答えは自分で進むまで残ります。

見る順番
電荷の変化 → 電子の行き先
→ 自分の変化 → 相手への働き

ゲームの1問目へ →

ゲーム内の「チェック」から、いつでも戻れます。

3 / 3 理解チェック

別の反応でも説明できる?

別の反応で3問。答えと理由を別々に選びます。

分からなければ解説に戻って大丈夫。参照したことも、結果に残します。

時間・点数の競争はありません。
最後に、自分の言葉でも説明してみよう。

回答はこのタブ内に保存。外部へ送信しません。

最後は、説明して確かめる

酸化剤はどちら?
その理由は?

Fe + 2Ag⁺ → Fe²⁺ + 2Ag

Feは鉄、Agは銀。左から右への反応です。

声に出すか、紙に描こう。

① 電子の行き先を矢印で描く。
② 両方の半反応式を書く。
③ 相手への働きから名前を説明する。

説明できたら「見本と比べる」へ。うまく言えない部分を復習しよう。

自分の説明と比べよう

電子はFeからAg⁺へ

Fe → Fe²⁺ + 2e⁻

2Ag⁺ + 2e⁻ → 2Ag

渡す電子も受け取る電子も2個。

Ag⁺は電子を受け取り、自分は還元される。相手のFeを酸化するので酸化剤。

Feは電子を渡し、相手を還元するので還元剤。

名前の関係を読み直す

扱う範囲と出典

金属と単原子イオンの、指定した反応を扱います。起こる条件・速度・分子中の酸化数は範囲外です。

図は受け渡しの模式図。電子が溶液にたまる様子ではありません。