単振動 — ばね振り子の周期 T = 2π√(m/k)
短い答え: ばね定数 のばねにつるした質量 のおもりは、周期 で単振動する。振幅によらない。周期を2倍にするには質量を4倍(またはばね定数を1/4)にする。
前提と約束
- 前提知識: フックの法則 、運動方程式 、三角関数。
- ばねの質量・空気抵抗は無視。おもりは鉛直方向にだけ動く。
- ゲームのおもりは 1 個 0.1 kg、基本のばねは (1 個で周期 0.5 秒)。「かたいばね」は 。
式で納得: 周期の式
つり合いの位置からの変位を (下向き正)とすると、重力とつり合いの位置でのばねの力は打ち消し合い、残るのは だけ。
1 往復の時間(周期)は なので
- 重いほど( 大)ゆっくり、かたいほど( 大)速い。
- 効き方は平方根。質量 4 倍で周期 2 倍、9 倍で 3 倍。ゲームでは「おもりを正方形に並べた一辺」が周期の倍率になる。
- 振幅 は式に入らない(等時性)。大きく揺らしても周期は同じ。
記録紙の波の読み方
ゲームの右側は、おもりに付けたペンが描く – グラフ。おもりが一番下に来た点(波の一番下)から、次の一番下までの横幅が周期。 赤い縦線の間隔(拍)とこの間隔が同じなら、周期がそろっている。
例題
ばね定数 15.8 N/m のばねに 0.40 kg のおもりをつるして振動させた。周期を求めよ。また、周期を 1.5 秒にするには、おもりを何 kg にすればよいか。
解答
。 周期を 1.5 倍にするには質量を 倍にして 0.90 kg(ゲームのおもり 9 個)。
類題
-
同じばねを 2 本並列につないで、同じおもりをつるした。周期は何倍になるか。
答え
並列のばね定数は なので、周期は 倍。
-
振幅を 2 倍にして揺らした。周期と、つり合いの位置を通るときの速さはそれぞれ何倍か。
答え
周期は変わらない(1 倍)。最大の速さは なので 2 倍。
-
おもりをつるすと、ばねが 4.9 cm 伸びてつり合った。このばね振り子の周期を求めよ()。
答え
つり合い より 。 。質量を知らなくても求まる。
モデルの仮定と扱わないこと
- ばねは伸びに比例する力を出す(フックの法則の範囲)。ばねの質量・減衰・共振は扱わない。
- 判定: 周期と拍の差が 1% 以内で PERFECT、6% 以内で GREAT、14% 以内で GOOD。
ゲームの表現について
- 記録が長いとき(拍が遅いとき)は、見やすさのため早回しで描いている。波の形と周期の比は実際どおり。
- おもりは一番下で放したところから描き始める。振幅は画面に合わせた大きさで、周期には関係しない。
シリーズ内の位置
力学シリーズ: 斜方投射 → 単振動(この教材)。